最速のHEV/EV
モーターでモータースポーツ
6月、フランスで開かれた「ル・マン24時間レース」で、ドイツAudi社のHEV(ハイブリッド車)「R18 e-tron quattro」が総合優勝した。8月に米コロラド州で開かれる「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」には、日本から多くのEV(電気自動車)が乗り込んで速さを競う。HEV、EVでも、レースが“走る実験室”として機能し始めた。
- Part.1 市販車の進化のために
- Part.2 HEVで耐久レース
- Part.3 EVでヒルクライム
グローバル展開進むCVT
自動変速機は、欧州がDCT(Dual Clutch Transmission)、米国がAT(自動変速機)、日本がCVT(無段変速機)と、適材適所ですみ分けるというのがこれまでの常識だった。しかし、日産自動車は北米「Altima」用CVTを刷新し、ホンダも北米「アコード」にCVTの搭載を決定、この常識が崩れ始めた。日本、北米とグローバル展開を進める最新CVT技術を探った。
スマホとCANが拓く
新テレマティクス
自動車に通信を利用したサービスを提供するテレマティクスで、これまでの常識を覆す取り組みが始まった。トヨタ自動車とFord Motor社が、車両の制御に使うCAN情報をスマートフォンなどで使える仕組みを構築すると発表した。背景にはスマートフォンの爆発的な普及と、CAN情報が流出し始めたことがある。2社は従来のビジネスモデルを転換、自ら積極的にCAN情報を出すことで新たな仲間作りに励む。
- 日産の新型ダウンサイジングエンジン
- 新型「キャンターエコハイブリッド」
- 超音波センサを使った駐車支援システム
- ミネベアのEV/HEV用レゾルバ
- トヨタIT開発センターの車車間通信
- 車載ソフト開発の効率化事例
- 米Polarion Software社のALM
- Automotive Technology Day 2012 summer
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日産自動車「NV350キャラバン」
クラス最長の荷室でシェア4割目指す
新型ディーゼルで燃費39%向上 -
ホンダ「スーパーカブ50」
海外向け技術を投入して全面改良
鋼管フレーム化、クラッチは2段に -
Citroen社「DS5」
樹脂ウインドーで空力性能を高める
国内向けでは車載カメラを2個搭載 -
Porsche社「ボクスター」
アルミ合金をボディの46%に適用
排気量小さくし、燃費は15%向上
人とくるまのテクノロジー展2012
小型化進むモータ、インバータ Ethernet、カメラの応用広がる
エンジニアの仕事
ヘッドアップディスプレイでカーナビを革新
パイオニア カーエレクトロニクス事業統括部 カー事業戦略部スマート・ビジョン事業開発室 副参事 橋田 雅也氏
明日を読む
クルマは電機産業に近づく
開発、調達、経営を変えよ
野村総合研究所 コンサルティング事業本部 自動車・ハイテク産業コンサルティング部 グループマネージャー 風間 智英氏
グローバル新潮流を追う
第20回 輸出拠点として発展するメキシコ
2012年は280万台を生産へ
日産は生産能力を17万台増やす
ITでクルマはこう変わる
第20回 ルネサスの車載Ethernet技術
車載LAN用のEthernet対応IPコア
遅延を防ぎ、安価なケーブルを使う
デバイス入門
第11回 電源回路(7)
車載用インバータの課題は小型化
欧州ジャーナリストの視点
ホンダの欧州事業不振を脱出するには
現地化の拡大が必要
研究者の視点
日本の製造業を衰退させた五つの神話
自動車は大丈夫か
自動車部品進化論
第32回 エアコン用コンプレッサ
可変容量で駆動損失を減らす
EVに電動コンプレッサ供給
- 「BMW社とは価値観を共有している」
- EVやHEVも「モジュール化でコストを下げる」
- 「これが我々の目指す究極のモビリティ」
- 不具合指摘件数は減っているがAV/カーナビの不具合は増加
J.D.Power社の2012年米国自動車初期品質調査 - 【日本市場】エコカー補助金などで2012年上期は55.4%の伸び
- 【中国市場】ホンダが好調で「CR-V」が連続ランクイン
- 【米国市場】ハイブリッド車「プリウス」の販売好調なトヨタ
- 【欧州市場】BMW社の「3シリーズ」が40カ月ぶりにランク入り
- LINトランシーバ2個を内蔵、他社製品との互換性を確保 ――ほか