NTカーネルを導入したWindows Phone 8

 米Microsoft社がスマートフォン向けソフトウエア・プラットフォームで、ついに奥の手を出してきた。スマートフォン向けOS「Windows Phone 8」のカーネルをWindows 8と統合する。つまり、Windows NT由来のカーネルを採用する。従来、スマートフォン向けにはWindows CE由来のものを利用していた。

 Windows Phone 8搭載製品は2012年秋に市場に登場する見込み。対応端末は台湾HTC社、中国Huawei Technologies社、フィンランドNokia社、韓国Samsung Electronics社が製品化する。アプリケーション・プロセサとして米Qualcomm社の製品が使われる見込みだ。

アプリの移植が容易に

 Microsoft社がパソコン/タブレット端末向けと、スマートフォン向けのOSカーネルを共通化する狙いは大きく二つある。

『日経エレクトロニクス』2012年7月9日号より一部掲載

7月9日号を1部買う