解説1

リビングでぶつかるゲーム機とスマートテレビ

存在感増すクラウド・ゲーム
解説2

有機ELが液晶に挑む テレビ、スマホを舞台に激突

ディスプレイ技術の祭典「SID 2012」詳報
解説3

ハード事業に自ら進出するMicrosoft社

「COMPUTEX TAIPEI 2012」から見えた方向性
NEレポート
インタビュー

日本人は研究開発で強み
海外企業をパトロンとせよ

上釜 健宏 氏
TDK 代表取締役社長
インサイド

ダンボール・カメラを分解
コネクタレスなどで安価に

ドキュメンタリー

やっぱりイルカやな

生物模倣を家電に~風の神様と呼ばれた男~(第1回)
NEアカデミー
ゲームのチカラ(第3回)

ゲーム内のテンポとリズムが
ユーザーを夢中にさせる

NEセミナー・セレクション
世界半導体サミット@東京 ~半導体産業、高成長へのシナリオ~(第2回)

積層型CMOSセンサで
映像の世界に革新をもたらす

クローズアップ
  • クルマ:NECがGSユアサに電極を供給、Liイオン電池の電極材料を共通化へ
  • 部品/部材:鉛フリーの高性能圧電材料、リコーが電極材料と共に開発
  • 組み込みソフト:異種コンピューティングの促進で、AMDがARMなどと業界団体設立
技術者の本棚: 著者に聞く 『第四の消費 ~つながりを生み出す社会へ~』

消費者は、もはやモノでは満足しない
「つながり」こそが価値の源泉

キーワード

先願主義

編集長から

 「HTML5」。主にパソコンなどIT業界で注目を浴びてきたこの技術に今、デジタル家電などの組み込み機器業界から熱い視線が注がれています。テレビやデジタル・サイネージ、車載情報端末などにHTML5の実行環境を搭載すべく、国内外でさまざまなメーカーが動き出しました。

 HTML5が多様な機器の開発言語になると何が起こるのでしょうか。HTML5で定義されたAPIを解釈し、これを実行するソフトウエアが多くの機器に入ってくるようになることで、異機種間での機種間連携が現実味を帯びてきます。ネットワークにつながるさまざまな機器がWebサーバーなどからHTML5アプリをダウンロードして読み込むだけで、相互に機能を提供し合いながら協調して動作する“究極の機器連携”が実現するとみられます。さらには、米Google社や米Apple社のビジネスモデルや意向の影響を排除できる可能性も秘めています。今号の特集では、HTML5がもたらす機器連携の姿や業界に与えるインパクトを解説します。

 この他、最新号では海外で開催された重要なイベントや学会を報告する解説記事を3本掲載しています。まず、解説「リビングでぶつかるゲーム機とスマートテレビ」では、ゲーム業界で世界最大級の展示会「E3」から見えた状況をまとめました。存在感が増すクラウド・ゲームに対抗しようとする、ゲーム機メーカーの姿をご確認いただけます。解説「有機ELが液晶に挑む、テレビ、スマホを舞台に激突」は、ディスプレイ関連で世界最大の国際学会「SID 2012」の報告記事です。有機ELに各社が注力する姿勢が明確になった今回のSIDについて、詳細に報告しています。そして、解説「ハード事業に自ら進出するMicrosoft社」では、米Microsoft社が最近発表したタブレット端末「Surface」のインパクトを伝えると共に、台湾で開催されたパソコン関連の展示会「COMPUTEX TAIPEI」で浮かび上がってきた次期OS「Windows 8/RT」搭載機の方向性をまとめています。

 インタビュー記事では、TDK 代表取締役社長の上釜健宏氏に登場いただきます。同社の状況だけでなく、日本のエレクトロニクス産業の展望を聞きました。今号からインタビュー記事のページ数を増やし、より内容の充実を図っています。ぜひご一読いただければ幸いです。

 なお、「日経エレクトロニクスDigital」(http://techon.nikkeibp.co.jp/NED/)をお使いいただければ、スマートフォンやパソコン、タブレット端末で本誌の記事全文をお読みいただくことが可能です。さまざまなシーンで日経エレクトロニクスをご活用ください。

日経エレクトロニクス編集長  大久保 聡

7月9日号を1部買う