特集

鉄道で突き抜けろ

次世代技術を先行投入
スペシャル・インタビュー

全身全霊をささげて、シャープとの提携を成功させる

鴻海精密工業 董事長 郭台銘氏
NEレポート
寄稿

ケータイ電波の発がん性
WHOが「疑いあり」とした内幕

Meike Mevissen 氏
スイスUniversity of Bern
Christopher Portier 氏
米Centers for Disease Control and Prevention
ワールド・レポート from 中国

スマートテレビが発売ラッシュ
Androidが標準ソフト基盤に

ドキュメンタリー

製造フロー、全部見せます

ルネサス、震災からの復旧(第2回)
NEアカデミー
ゲームのチカラ(第1回)

任天堂に学ぶ
ユーザーを引き付けるノウハウ

NEセミナー・セレクション
世界半導体サミット@東京 ~半導体産業、高成長へのシナリオ~(第1回)

スマート社会の実現に向け
マイコンとアナログを融合

クローズアップ
  • モバイル:AppleとSamsungのスマホ特許訴訟、和解に向けた協議開催で合意
  • ディスプレイ:4K×2K級の高精細パネルを支える、低コストのCu配線技術が実用段階に
  • デジタルヘルス:医療サイドとの密な連携で、画期的な事業を生み出す
技術者の本棚: 私はこう読む 『電機・最終戦争―生き残りへの選択』

“稲庭うどん”に、記者の執着を見た

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編集長から

 SiCなどの次世代パワー半導体や大型蓄電システム、ワイヤレス給電など、エレクトロニクス業界ではエネルギー関連の話題が尽きることはありません。ただ、こうした新技術の普及は一筋縄では行かないのは事実です。実績を積み重ねる必要があるからに他なりません。新技術の実績づくりを効果的に進める手立てはないのでしょうか。実は鉄道分野がその役目を担おうとしています。鉄道分野を「実証実験の場」として積極的に活用し、新技術普及のきっかけにするというものです。

 エネルギー関連のみならず、デジタル・サイネージや位置情報、拡張現実感(AR)技術、高速通信などの情報通信分野でも、鉄道分野は先端技術を活用した新サービス創出の“ゆりかご”の役割を担います。鉄道で実証された新技術はその後、広く社会に浸透していくことになりそうです。今号の特集では、鉄道分野で実績を積もうとしている新技術の開発動向を、鉄道分野に次々に新技術が使われる事情を絡めて解説します。

 最新号は解説記事でも注目度が高い話題を取り上げています。まず、スペシャル・インタビューとして、台湾鴻海精密工業 董事長(Hon Hai Precision Industry社 CEO) 郭台銘氏が語るシャープとの提携の狙いや展望を掲載しました。本誌前号では1ページのNEレポートとして郭氏の狙いをごく一部掲載しましたが、今号は同氏が語る提携の全貌を明らかにしています。

 もう一つの解説記事としては、「新タッチ・パネルが激突、業界勢力図を塗り替える」を掲載しています。スマートフォンの薄型化と表示の高性能化、低コスト化に向けて開発が進む「インセル型」「カバー・ガラス一体型」という二つの新しいタッチ・パネル技術のインパクトを解説します。この他、最新号では寄稿「ケータイ電波の発がん性、WHOが『疑いあり』とした内幕」など関心が集まる話題を幾つも取り上げています。ぜひご一読いただければ幸いです。

 さらに、スマートフォンやパソコン、タブレット端末で本誌の記事全文が読める「日経エレクトロニクスDigital」を5月14日から始めます。「日経エレクトロニクス」定期購読者の方は、6月末まで無料でご利用いただけます。詳細とお申し込みは、http://techon.jp/NED/にございます。

日経エレクトロニクス編集長  大久保 聡

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