ソーシャル・ネットワーキング・サービスによって個人のアイデアを集め、製品化まで実現しようという試みが米国で進んでいる。その1つである製品開発会社、米Quirky社(ニューヨーク)とそのコミュニティー・サイト「Quirky.com」の例を、CADベンダーの米Dassault Systemes SolidWorks社や米PTC社などが最近の主催イベントなどで紹介している。同じくCADを手掛ける米Autodesk社は2011年8月に、オンライン・コミュニティーのWebサイト「Instructables.com」(サンフランシスコ)を買収した。

 これらのサイトは、新製品のアイデアや、個人が作ったものの「作り方」を投稿できるもの。CADベンダーが注目する背景には、CADの普及が進んでユーザーが増えてきたことによって、ユーザーが1つのコミュニティーといえる規模の集団になってきたことがあると思われる。

〔以下、日経ものづくり2012年5月号に掲載〕