海外参入の覚悟と戦略
国産携帯電話機メーカーが語る- FeliCaとNFCの断絶が解消、NXPなどが対応チップを開発へ
両対応のスマートフォンが2013年から実現可能に - センサから宇宙太陽光発電まで、広がり見せるワイヤレス給電
“懸案”の人体への影響評価にも着手、「信学会 2012年総合大会」から - グラフェンがレーザ素子に、東北大学が誘導放出を確認
テラヘルツ波源の有力な選択肢に - 脱テレビ依存を急ぐシャープ、液晶で車・医療・教育を開拓
新社長の奥田氏が基本方針、新興国市場攻略に本腰 - ゲームのノウハウで使いやすく、NTT東のタブレット用新OS
バンダイナムコゲームスが開発に協力
酸化ガリウムをパワー素子に
SiCよりも安く、高性能に
ワイヤレス給電にTransferJet
無線技術満載のカメラを分解
実はうちでもやってます
個人向け放射線量計「エアカウンター」の開発(第3回)ICTを活用する交通安全対策(第3回)
歩行者の交差点横断行動分析
ICTで右折車接近時の危険を回避
デジタルヘルスの未来 ~いざ新産業創出へ、医療・健康・介護が変わる~(第2回)
ヘルスケア市場は世界に広がる
産官学医の連携が不可欠
- モバイル:「2015年には62億台へ」、MIPIの適用領域が拡大中
- ディスプレイ:テレビ市場が初のマイナス成長、Samsungが液晶事業を分社化へ
- デジタルヘルス:「医療機器のメッカ」目指す福島、独自技術の存在がカギに
“自産自消”のエネルギーで
今こそ日本の未来を照らしたい
Windows 8
今や携帯電話機といえば、スマートフォンを指すと言っていいほど。スマートフォンの普及は国内外で加速しており、2011年度は国内販売台数で初めて従来型の携帯電話機を上回ったという調査報告もあります。ビジネスやプライベートでいろいろと役に立つスマートフォンは、今後さらなる高性能化が進むとみられ、普及の勢いはしばらく弱まることはないでしょう。
ただし、スマートフォンが便利になればなるほど、不満点として目立ってくるところがあります。それが、スマートフォンの「電池の持ち」です。ある調査によれば、スマートフォン・ユーザーの実に4分の3が、電池について「非常に不満」または「やや不満」と回答しています。スマートフォンを使ってWebの閲覧やメール送受信、通話、スケジュール管理などをしていると、朝は満充電だった電池が夕方には残量がほとんどなくなってしまうことも決して珍しくありません。
今後のスマートフォンは2次電池の容量の伸びを上回るペースで性能向上が進む見通しであり、スマートフォンの消費電力を低減する取り組みを一歩も二歩も進化させねばならない状況です。今号の特集では、低消費電力化に挑む端末メーカーや部品メーカーの動向、そして切り札となる技術を解説しています。
スマートフォンについては解説でも大きく取り上げています。モバイル関連の世界最大の展示会「Mobile World Congress 2012(MWC 2012)」に出展された各社のスマートフォンの特徴や心臓部である半導体の動向を、解説「進むスマホのコモディティー化、半導体メーカーが後押し」にまとめました。さらに、MWC 2012に出展し、久しぶりに日本の携帯電話機メーカーの存在感を示した富士通とパナソニック モバイルコミュニケーションズには、海外への製品展開を聞いています。詳細は、インタビュー「【国内携帯電話機メーカーが語る】海外参入の覚悟と戦略」をご覧ください。
最新号ではこの他、電波と光の中間的な周波数領域にある電磁波「テラヘルツ波」に焦点を当てた解説「未踏の『テラヘルツ波』、電波と光から開発が加速」を掲載しています。数十G~100Gビット/秒という超高速無線データ伝送やセキュリティー/医療用途など、テラヘルツ波は幅広い分野での応用が期待されています。テラヘルツ波の利用に向けた研究開発動向をまとめました。ぜひご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 大久保 聡