特集

早く、安くを現実に
CFRPでクルマを造る

鋼板やアルミニウム合金より大幅に軽くできるものの高コストという理由でレースカーやスーパーカーにしか使われていなかったCFRP(炭素繊維強化樹脂)。そのCFRPを早く、安く造る技術の開発が進んでいる。実績のある熱硬化性CFRPでは、RTM(レジン・トランスファ・モールディング)で成形品コストを1/5~1/7にする“現実解”が見えてきた。さらに、2020年ごろの本格採用を目指して、熱可塑性CFRPでコストを1/10以下にしようとする“理想解”への挑戦も始まった。

  • Part.1 量販車が使い始める
  • Part.2 熱硬化性樹脂を使う現実解
  • Part.3 熱可塑性樹脂で目指す理想解

解説

高齢化というビジネスチャンス

人数の多い集団に向けてタマを投げる…商品開発の基本である。高齢ドライバーは2010年から2030年の間に2倍以上に増える。とすれば、高齢者向けの車種を開発するのは、これからの商品開発の基本になりそうだ。自動車メーカーが携帯電話機メーカーや不動産業界に後れを取っているに間に、地方自治体や部品メーカーから声が上がった。

始まったISO26262対応
トレーサビリティがカギ

車載電子システムの機能安全規格「ISO26262」が2011年11月に正式発行したのを機に、日本の自動車業界で、対応しようという機運が盛り上がっている。すでに欧州の完成車メーカーは、部品メーカーへ仕様書でISO26262への対応を正式に要求し始めているほか、日本の完成車メーカーの対応要求も始まった。規格の記述があいまいなため、完成車メーカー、部品メーカーとも手探りしながら対応への方策を練っている。

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