- 世界的なテレビの販売不振が、家電中心の3社の業績を直撃
各社の立て直し策は功を奏するか - NTTドコモの通信障害、原因は新型交換機の能力不足
Androidアプリが出す制御信号の増加に対応できず - 自力再建を期すエルピーダ、「新たな姿で復活を遂げる」
SoCではルネサス・富士通・パナソニックの事業統合が浮上 - タッチ・センサ内蔵の液晶パネル、ソニーが1月に量産開始
最大0.9mmの薄型化、表示性能も向上
LED電球の雑音対策が必須に、部品の選択と配置がカギ
太陽誘電 電子部品事業本部 事業企画管理部
同社 開発研究所 EMCセンター
同社 電子部品事業本部 販売企画部
スマホ向け統合チップで
Qualcommに挑む
米Broadcom社,President,Chief Executive Officer
テレビ用途だってすごくもうかる
MStar社急成長の舞台裏
救世主は1000人分の“おしっこ”
デジタル・サイネージ「トイレッツ」の開発(最終回)技術者のための交渉術(第4回)
短い英文を使って翻訳しよう、敬語表現を身に付け上級へ
とことん基礎から理解する“磁界共鳴”型ワイヤレス給電(最終回)
オシロスコープとVNAを使い分ける
- モバイル:900MHz帯の“プラチナバンド”、事業者の争奪戦が間もなく決着
- ディスプレイ:急成長するスマホ、タブレット、専用機向け中小型市場を侵食
- デジタルヘルス:ソニー、メディカル分野をコア事業へ、自社技術に加え、他社との連携がカギに
「月夜の晩」ばかりじゃないんだぜ
『FUKUSHIMAレポート~原発事故の本質~』急速充電
薄型テレビの低迷がメーカーの業績の足を引っ張り、好調なスマートフォン市場では海外メーカーの勢いに押されているなど、国内のエレクトロニクス業界は今ひとつ元気がありません。しかし、一人気を吐く製品分野があります。それは、「ミラーレス型」に牽引されるレンズ交換式のデジタル・カメラ市場です。レンズ交換式カメラに占めるミラーレス機の出荷台数の割合は2011年下期に4割近くで推移し、直近の調査では5割を超えたとのこと。この勢いは日本市場にとどまらず、世界的に広がるとの見方が強まっています。旺盛な需要を受け、大手カメラ・メーカーのほとんどが、この1年ほどでミラーレス機分野に参入しました。
ミラーレス機はこれまでの一眼レフ機が備えていた機械式の主要機構を持たず、従来の一眼レフ機に比べて格段に「小さく、軽い」ことが特徴です。「大きく、重く、操作が難しそう」という一眼レフ機が抱えてきた“三重苦”を解決し、本格的なカメラを手軽に使えることから新たなユーザー層をつかみました。ミラーレス機のヒットは、実は単なるカメラの一分野が生まれた以上の大きなインパクトがあります。一眼レフ機を頂点として進んできたデジタル・カメラ開発の牽引役がミラーレス機に代わるだけでなく、コンパクト型のデジタル・カメラの開発にも大きな影響を与えるでしょう。あたかも、カメラ業界が「パンドラの箱」を開けてしまったかのようです。今号の特集「ミラーレスはパンドラの箱」は、ミラーレス機がカメラ開発に起こす革命を詳細に解説しています。
この他、最新号では、スマートフォンの台頭が引き起こすカーナビの進化をまとめた解説「スマートフォンが迫る、カーナビ再定義」、駅や商業施設などで活用が始まった屋内での位置情報サービスをさらに進化させる技術に焦点を当てた解説「活用始まる屋内測位、高精度化で広がる用途」を掲載しています。さらにインタビュー記事では、無線LAN用ICやBluetooth用ICなどで大きなシェアを持つ米Broadcom社のPresident、CEOであるScott McGregor氏に、スマートフォン分野での戦略を聞きました。ぜひご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 大久保 聡