- Appleが取引先の一覧を公表、米台日の企業が多くを占める
「iPhone」などに部品を供給している日本メーカーが判明 - 米著作権保護法案に、Googleらが一斉反発
インターネット技術の革新を阻害すると主張 - 注目集めるTSV技術、Wide I/O DRAMが起爆剤に
3次元実装に沸く「ネプコン ジャパン2012」 - 酸化ガリウムのパワー半導体、SiCよりも高耐圧・低損失に
NICTやタムラ製作所らがトランジスタを試作 - スマートメーターの通信互換性、日米8社が認定団体を結成
東京を拠点に世界へ働きかけを開始 - 4.6Tビット/秒の光通信技術、NECが1万km超の伝送を確認
23波をOFDMで多重して1波長の容量を10倍に
LSI─パッケージ─ボードの
相互設計を支援
電子情報技術産業協会(JEITA) EDA技術専門委員会 LPB相互設計WG主査(東芝セミコンダクター&ストレージ社)
カメラで成功した秘訣は
愚直な作り込みにアリ
台湾Ability Enterprise社 創業者
医療産業都市を目指すテグ市
研究拠点から医療観光まで
大切な一枚の写真
デジタル・サイネージ「トイレッツ」の開発(第2回)ICTを活用する交通安全対策(第1回)
交通参加者の行動をセンサで調査
リスク情報をあぶり出す
- 家電:カシオがスマホ向けの可視光通信、位置情報と連動したサービスを開発
- 半導体:Intelが32nm世代のAtomを発表、スマホ向けは入出力LSIを統合
- エネルギー:太陽電池の変換効率を巡る競争、技術ではまだ日本メーカーがリード
「テレビの危機」を救うのは何か
ビッグデータ
皆さんの周りで、“がん”を経験した人はいらっしゃいますか? 統計では日本人の2人に1人が生涯に一度はがんを患い、3人に1人ががんで亡くなっているので、親族にがんを経験した人が一人もいないという人はまれでしょう。果たして、がんを克服する策はあるのでしょうか。実はがんを「超早期」に見つけだし、他の臓器へ転移する可能性が比較的低いうちに治療してしまえば、がんによる死亡率は下がるとされています。このがんの超早期発見に大きく貢献するのが、エレクトロニクス技術なのです。
厳密な定義はありませんが、腫瘍の大きさが1cmを大きく下回る段階が超早期のがんに当たるようです。X線CTやPET(陽電子放射断層撮影)、MRI(核磁気共鳴画像法)などで精度良く診断できるのは、現時点では1cmを超えるような腫瘍に限られます。1cm未満の腫瘍を可視化したり、がんのわずかな兆候を定量化したりすることで、これまで難しかった超早期がんの発見が可能になるとされます。こうした取り組みに不可欠なのが、電子機器の進化を支えてきたエレクトロニクス技術、例えばセンサや光制御、コンピューティング、画像処理、情報通信などにかかわるノウハウです。今号の特集「がんと闘う」は、がんの超早期発見に生かされるエレクトロニクス技術を詳細に解説しています。ノーベル賞受賞者である島津製作所の田中耕一氏へのインタビュー記事も盛り込みました。がん克服に向けたエレクトロニクス技術の可能性を、ぜひ確かめてみてください。
最新号では特集以外に、世界から15万3000人が集結した民生機器の展示会「2012 International CES」の詳細をまとめた解説「全ての道は『スマート』に通ず、連携が導く家電の未来」、新車販売台数が徐々に回復しつつある米国で開催された「デトロイト・モーターショー」から電動車両などに対する主要自動車メーカーの動向をまとめた解説「回復基調の米ビッグ3、燃費と表示系で攻める」を掲載しています。さらには、デジタル・カメラの設計・製造受託企業として最大手の地位を固める台湾Ability Enterprise社の創業者であるTong Ching-Hsi氏へのインタビューもございます。ぜひご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 大久保 聡