特集

日産・VW・現代はどこまで強いか
新興国で成長、環境技術でブランド構築

今、世界の自動車市場で急成長を見せているのがRenault-日産、ドイツVolkswagen、韓国現代自動車(Hyundai Motor社)の三つの自動車グループだ。それぞれの頭文字を並べると「NVH」になるこれらのグループは、世界の自動車メーカーが不振に喘いだリーマンショック後に、むしろ成長を加速させている。NVHはなぜ強いのか、その強さは持続可能かを検証する。

  • Part.1 躍進するNVH
  • Part.2 新興国で急成長
  • Part.3 環境技術でブランド強化

解説

トヨタ「86」は世界戦略車

スポーツカーが売れない時代と言われる中、トヨタが富士重工業と開発したスポーツカーが「86」である。手頃な価格帯ながら、部品の多くを新設計してコストを掛けた。儲からないクルマだが、トヨタはある重要な役割を86に託す。新興国にトヨタブランドを浸透させる旗振り役だ。

帰ってくるトロイダルCVT

自動変速機の本命が決まらない。日本ではCVT(無段変速機)が主流、米国ではステップ式AT(自動変速機)、欧州ではAMT(Automated Manual Transmission)というバラバラな状況がそれを象徴する。優れた技術で新規参入すれば、まだ入り込む余地はあるということだ。日本精工(NSK)はFF車(前部エンジン・前輪駆動)に積めるトロイダルCVT(無段変速機)のバリエータ(変速機構)を開発した。一度は撤退した技術で、再参入を目指す。

技術レポート

新車レポート

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エンジニアの仕事

軽自動車ビジネスを変えた
ミラ イース

ダイハツ工業技術本部
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上田 亨

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“メカ”部品を高付加価値に

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Wolfgang Dangel

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第17回 台湾のEV開発
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10の実証試験で3000台を導入

ITでクルマはこう変わる

第17回 センターレスプローブ
700MHz帯の車車間通信で
プローブ情報をやり取り

デバイス入門

第8回 電源回路(4)
AC-DCコンバータを理解する

欧州ジャーナリストの視点

トヨタに迫る日産の欧州販売
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存在感増すInfiniti

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幅広いFTAで注目集めるメキシコ
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自動車部品進化論

第29回 トルクコンバータ
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