ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は2011年12月17日、携帯型ゲーム機「PlayStation Vita」(以下、PS Vita)を発売した。PS Vitaはゲーム機ではあるが、その構成部品はスマートフォンに非常に似ている。iPhone 4Sと比較するとディスプレイのサイズが5型と大きく、アプリケーション・プロセサとGPUのコア数が四つであること、背面タッチ・センサを搭載していること以外はほぼ同じである。
SCEによると「汎用品を使うという意識はなく、必要な機能を吟味していった結果、スマートフォンと似た構成になった」(第2事業部 ソフト開発部 部長の島田宗毅氏)という。
ゲーム機用にチューニング
スマートフォンと同じような部品を使っているものの、ソフトウエアやハードウエアを「ゲーム機として満足できるようにチューニングしている」(島田氏)。具体的には、ジャイロ・センサや加速度センサなどがユーザーの動きに合わせて精度良く反応したり、タッチ・センサでは通常よりも高い周波数で指の動きを読み取り、きびきびと動作したりするように作り込んでいるという。