特集

半導体×磁気

機器が変わる。日本が変わる。
解説2

「発明者は誰か」の終わり

米国特許、60年ぶりの新法がもたらすもの
NEレポート
インタビュー

競争で勝つために
未来を予測して準備せよ

Chi-Joon Choi(崔 致竣)氏
韓国Samsung Electro-Mechanics社 LCR事業部 事業部長/副社長
ワールド・レポート from 米国

レアアース生産を米国に戻す
Molycorpの大きな賭け

ドキュメンタリー

自分の結婚式で熱いプレゼン

全番組録画機「ガラポンTV」の挑戦(第1回)
NEアカデミー
とことん基礎から理解する“磁界共鳴”型ワイヤレス給電(第3回)

伝送効率向上の真の決め手は何か

NEセミナー・セレクション
NFC Japan 2011 ~ポストFeliCa時代をにらみ“おサイフ”の次を創れ~(第4回)

日本のおサイフケータイを“輸出”
NFCの追い風に乗って海外進出を

クローズアップ
  • クルマ:トヨタに続きデンソーがLinux推進団体に参加
  • 部品/部材:太陽電池の変換効率45%超への試金石、シャープが非集光で36.9%を達成
  • 組み込みソフト:携帯端末向けFlash Playerの開発が中止、今後はAIRを前面に押し出すAdobe
技術者の本棚: 著者に聞く

ゲームは人のモチベーションを高めて
夢中にさせるノウハウの宝庫

深田 浩嗣 氏
ゆめみ 代表取締役社長
キーワード

NFC(near field communication)

編集長から

 東北大学 電気通信研究所 教授の大野英男氏をご存じでしょうか。今年のノーベル物理学賞の受賞者候補として名前が挙がった研究者です。同賞の発表当日にはテレビ局のニュース番組が“その瞬間”をとらえようと、関係者の姿を追った映像を私も見ました。残念ながら、吉報は届きませんでしたが…。

 大野氏に注目が集まったのは、同氏が「希薄磁性半導体における強磁性の特性と制御に関する研究」に取り組んでいるからです。簡単に言うと、本来は磁石の性質を持たない半導体にその性質を持たせようとする研究です。半導体技術と磁気技術を融合させることで従来なかったメモリや論理LSIが誕生し、さらにこのデバイスを活用すればこれまでにない電子機器が生まれる可能性があるのです。

 しかも、この「半導体×磁気」技術に関する研究開発では現在、日本が世界をリードしていることもあり、将来的に日本のエレクトロニクス産業を活気付ける大きな力になるのではと期待を集めています。最新号の特集「半導体×磁気 ~機器が変わる。日本が変わる。~」では、半導体技術と磁気技術の融合が現在どこまで進んでいるのか、新たにどのようなデバイス、そして電子機器が生まれるのか、などについてまとめました。併せて、大野氏へのインタビューも載せております。

 このほか最新号では、中小型ディスプレイの最新動向と将来展望をまとめた解説「スマホを牽引役に進化するディスプレイ技術」、大幅に変更される米国特許法に関する解説「『発明者は誰か』の終わり~米国特許、60年ぶりの新法がもたらすもの~」、NEレポート「進むタイ洪水の排水作業、現地での生産も一部再開」、ドキュメンタリー新連載「全番組録画機『ガラポンTV』の挑戦」、韓国Samsung Electro-Mechanics社 副社長へのインタビューなども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。

日経エレクトロニクス編集長  田野倉 保雄

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