製品の造り方を決める生産技術は、日本メーカーが世界に誇る競争力の源。ところが、ここしばらく弱体化が進む傾向が見られ、これからも高い水準を維持するには、てこ入れが必要である──。今回の調査では、日本の生産技術について明(強さ)と暗(課題)の両面が色濃く表れた。

 まずは、明の面を見てみよう。現時点で日本メーカーの生産技術力は、世界的にどのような水準にあると思うかを聞いた(Q1)。すると、「やや高い」(51.6%)という回答が過半数を占め、「非常に高い」(22.1%)という回答と合わせて「高い」との評価が73.7%に達した。これに対し、「やや低い」と「非常に低い」という両回答を合わせた「低い」との評価は8.7%と少ない。日本メーカーが生産技術力に優れるという定評を裏付ける結果となった。

〔以下、日経ものづくり2011年11月号に掲載〕

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