世界の工作機械見本市の中でも最大級の規模を誇る「EMO Hannover 2011」が2011年9月19~24日、ドイツ・ハノーバー市の国際展示場で開催された。リーマンショックの翌年に当たる2年前には、イタリア・ミラノ市で開催されたEMOで出展を見送った地元ドイツの工作機械メーカーも、大型機を含む多くの製品を展示していた。

 とりわけ、独Gildemeister社と森精機製作所のグループは2号館全体を自社グループの展示スペースとして確保。97台のCNC(コンピュータ数値制御)工作機械を展示・実演して多くの見学者を集めていた。

 展示の傾向として見て取れたのは、(1)工程集約などによる加工コストの低減、(2)新規性の高い技術を用いた新たな加工、といったものだった。日本の工作機械メーカーも、CNC複合加工機に加えて5軸制御マシニングセンタ(MC)のシリーズを拡大するなど実務を重視した展示内容としており、ドイツ市場への浸透へ向けた意気込みが感じられた。

〔以下、日経ものづくり2011年11月号に掲載〕