家庭向け4K×2Kプロジェクターをソニーが製品化

 エレクトロニクス業界でアジア最大級の展示会「CEATEC JAPAN 2011」が、2011年10月4~8日に千葉県の幕張メッセで開催された。テレビやタブレット端末、スマートフォンといったデジタル家電の“顔”といえるディスプレイ分野では、これまでの製品の枠にとらわれない表示技術が登場した。想定以上の価格下落により、薄型テレビ事業の赤字に苦しむメーカー各社が新たな方向性を模索する姿が見えてきた。

4K対応品にソニーも本腰

 家庭向けの大画面ディスプレイでは、フルHD(1920×1080画素)の次の牽引役として期待される「4K×2K」(4000×2000画素級)の映像に関する展示に注目が集まった。

 ソニーは、CEATECの開幕前日となる2011年10月3日、4096×2160画素の4K×2K映像を投影可能な家庭用プロジェクター「VPL-VW1000ES」を発表した。「家庭向けの4K×2K対応品は、プロジェクターから市場投入する」(同社)。価格は168万円で、2011年12月下旬に発売する。会場では、120型の大画面スクリーンに4K×2K映像を表示するデモを披露した。

『日経エレクトロニクス』2011年10月17日号より一部掲載

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