2011年9月、任天堂とソニー・コンピューターエンタテインメント(SCE)は相次いで、携帯型ゲーム機事業に関する今後の戦略について発表した。スマートフォン向けゲームやソーシャル・ゲームが急成長するなど、ゲーム業界を取り巻く環境が大きく変化する中で、両社の事業展開に対してゲーム業界内外から注目が集まった。

 任天堂は、発売当初の目標よりも販売台数が伸び悩んでいる携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」のてこ入れ策を発表した。既に同社は2011年8月から3DS本体の希望小売価格(税込)を2万5000円から1万5000円に大幅値下げしたばかり。

 今回の目玉は、2011年末から2012年にかけて発売する予定の3DS向け新作ゲーム・ソフトである。人気シリーズの最新作を中心に20本以上を発表した。「過去にない充実したラインアップ」(任天堂 取締役社長の岩田聡氏)と、同社は胸を張る。

『日経エレクトロニクス』2011年10月3日号より一部掲載

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