自動車駆動モータ用インバータの2020年の市場は2010年比で17.8倍になる──市場調査会社の富士経済は報告書「次世代パワーデバイス&パワエレ関連機器市場の現状と将来展望 2011」でこうした予測を明らかにした。
 同社はパワー半導体14品目をはじめ、その構成部材7品目とパワー半導体製造装置9品目について市場の現状を分析し、今後を予測した。また、注目される応用製品32品目についてパワー半導体の搭載状況や技術動向、将来性を分析した。
 パワー半導体の2010年の市場は、省エネ家電ニーズの拡大、家電製品/デジタル機器の多機能化や小型化、次世代自動車や高速鉄道の世界的普及、新エネルギシステムの増加などにより需要が高まり、前年比26.9%増の2兆681億円となった。富士経済の予測によると、これが2020年には4兆4837億円と2. 2倍になる(表)。

以下、『日経Automotive Technology』2011年11月号に掲載
図 パワー半導体関連の世界市場
(出典:富士経済)