前回(2011年8月号)から、「業界世界一」「売り上げ1.5倍」を目指すA社の業務改革プロジェクトにおける実行フェーズの解説を開始した。具体的には、優先度が高い施策である「情報基盤〔BOM(部品表)・技術情報〕の構築と改革」である。前回は、「案件BOM」「設計BOM」「製造BOM」「出荷BOM」という4種類が必要であることが明らかになった。今回は引き続き情報基盤構築の実行フェーズとして、(1)BOMの活用方法の決定、(2)主要属性と管理技術情報の整備、(3)活用方法の検証、の進め方を紹介する(図)。
〔以下、日経ものづくり2011年9月号に掲載〕
O2 技術ディビジョン シニアコンサルタント
O2(http://www.o2o2.co.jp/)は、設計開発領域を中心としたエンジニアリング・チェーンを専門とするプロ集団。顧客企業の業務プロセス改革、高度な技術課題解決を総合支援。SDM、3D-DPRMなど独自の方法論を持つ。