【強さの秘密】ウエット(湿式)ブラストの自動加工装置で国内トップシェアを誇る。激しい装置の消耗とメンテナンスの難しさから多くの企業が自動化を断念する中、耐摩耗性の高い部品を自社開発してこれを実現。加工工数を削減できるとして、高い評価を得ている。

 ウエットブラストは、研磨剤と水を混ぜたスラリーを噴射ノズルから圧縮空気の力で高速噴射してワーク表面を洗浄/研磨/改質する加工方法である。マコーは、その加工装置の開発・製造を専業で手掛けている。通常、ウエットブラストは作業者が両手でノズルとワークを持って手動で加工する。これに対し、同社の製品はワークをセットすれば、あとは自動で加工できるのが特徴だ。

 リーマンショック直後の約2年間こそ売り上げが伸び悩んだものの、2010年後半から再び上向いており、2011年9月期決算では売上高23億円、営業利益2億円と、黒字化を見込んでいる。

〔以下、日経ものづくり2011年9月号に掲載〕