米GM社は、プラグインハイブリッド車(PHEV)「Chevrolet Volt」を日本で初公開し、同車の駆動方式について詳しく説明した。モータを二つ、遊星歯車を一つ、クラッチを三つ備えることで、2種類の電気自動車(EV)走行モード、2種類のエンジンを使った走行モードがある。

 Voltは全長4498× 全幅1788× 全高1430mm、ホイールベース2685mmの4人乗り車だ。トヨタ自動車「プリウス」より全長は38mm、全幅は43mm長く、ホイールベースは15mm、全高は60mm小さい。
 パワートレーンのレイアウトは図のように、エンジンルームに排気量1.4Lの直列4気筒エンジンと、モータユニットを配置する。Liイオン2次電池は、センタートンネルおよび後席下にT字型に配置している。
 エンジンは最高回転数が4800rpmと低めで、最高出力は63kWにとどまる。一方、モータユニットのうち駆動用モータは最高出力が111kW、発電機を兼ねるモータは55kWとなっている。このスペックを見る限り、エンジンは補助という考え方が強い。

以下、『日経Automotive Technology』2011年9月号に掲載
図 Chvrolet Voltのパワートレーン配置
車両中央と後席下に容量16kWhのLiイオン2次電池を搭載。燃料タンクは電池の後ろにある。