メカトロニクス機器と通信機器を生産するOKI富岡工場は、金属部品の生産にサーボモータ駆動の鍛造機械や板金用のベンディング・ロボットを用い、多品種少量生産への対応能力を強化している。特に、部品の製造方法をアルミダイカストやMIM(Metal Injection Molding)から冷間鍛造へ転換することによって、品質とコストを大きく改善する取り組みが進行中だ。

 サーボプレスを利用するとともに同工場独特の工夫を織り込むことで、精度の高い部品加工ができる。さらにこの工夫により、冷間鍛造に付き物の設備と金型が「軽い」もので済むことから初期費用が減り、少ない生産量でも適用できることが特徴だ(図)。

〔以下、日経ものづくり2011年8月号に掲載〕

図●少量多品種生産での競争力を高めるために冷間鍛造に転換
サーボモータ駆動の加工機械を用いることで、従来ほど大量に造らない部品にも適用できる。