2011年7月に、エンジンとモータを併用したハイブリッド油圧ショベル「ZH200」を発売しました。旋回ブレーキのエネルギ回収や旋回起動のアシスト制御などを取り入れながらシステム効率を高め、標準機に比べて20%の省エネを達成したものです。
実を言うと、開発はずっとやっていたんですが、なかなかコストを抑えられませんでした。そこで業界として、クルマのハイブリッド車と同じような補助金が出る仕組みを行政サイドに働きかけ、2011年5月に決まりました。この補助金を含めて、お客様が使いやすさやメリットを享受できるレベルにまでコストを抑えられる見通しが立ったので、発売に踏み切ったというわけです。価格は、標準機に比べて1.5倍まではしません。リーズナブルな設定にしました。
〔以下、日経ものづくり2011年8月号に掲載〕(聞き手は本誌編集長 荻原博之)
日立建機 代表執行役 執行役社長