写真の物体は、東京都内の、ある建物の地下に設置された免震システムの一部だ。免震システムとは、地震による地面の揺れをできるだけ建物に伝えないようにするもの。青いドラム缶のようなものの下が地面に接しており、赤い鉄骨の上に建物の支柱がある。さて、この免震システムは、一般的な免震システムとは違った大きな特徴を持つ。その名も「3次元免震」。実際の建物への採用は世界で初めてだが、この「3次元」の意味とは・・・。

〔以下、日経ものづくり2011年6月号に掲載〕