世界最大の自動車市場となった中国。2011年4月に開催された「上海モーターショー(Auto Shanghai 2011)」では、勢いのある現地自動車メーカーから電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の出展が相次いだ。大手メーカーも政府が実施する実証実験に対応してEVやPHEVを生産する意向を示した。

図 上海モーターショーの会場
13館の展示ホールに乗用車、広大な屋外展示場に商用車を並べ、東京モーターショーの10倍の規模である。

 上海モーターショー2011(図)は、前回2009年より展示会場の面積が35%増え、23万m2となった。これは規模の広さで知られるフランクフルトモーターショーの前回の展示面積17万m2を抜いて世界最大規模。2009年の東京モーターショーは2万m2であったから、すでに10倍の差がついてしまった。
 そこに登場したのは、100社以上あると言われる中国現地自動車メーカーたち。大手の第一汽車、上海汽車がEVやPHEVの生産を表明するとともに、独自ブランドの車両も多く展示した。一方、日本メーカーは新車の数も少なく勢いがなかった。

以下、『日経Automotive Technology』2011年7月号に掲載