ソウルモーターショー(2011年4月1~10日)で韓国の自動車メーカー各社は、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)、燃料電池車(FCV)と多様な電動車両を発表した。各メーカーは、電池セルに韓国LG Chem社製を採用していた。

 今回、EVを出展したのが韓国KiaMotors社と韓国Ssangyong Motor社の2社である。
 Kia社は、EVのコンセプトカー「Naimo(KND-6)」を発表した(図)。LG Chem社製のLiポリマ2次電池セルを採用している。電池パックの電力容量は27kWhで、それを荷室の下に設置しており、1回の充電当たりの走行距離は約200kmに達するという。発売日は未定である。
 車両前部に永久磁石式の3相交流式同期モータを搭載する。モータの最大出力は80kWで、最大トルクは280N・mである。車両質量は明かしていない。最高速度は150km/h。車体はBピラーのない構造とし、観音開きのドアを採用した。Naimoという車名は、韓国で「Ne-mo」と呼ばれる四角を意味する言葉に由来する。

以下、『日経Automotive Technology』2011年7月号に掲載
図 韓国Kia Motors社のEV「Naimo」
(a)全長3890×全幅1844×全高1589mmで、ホイールベースは2647mm。(b)観音開きのドアを採用し、Bピラーはない。