HDD業界は3グループに再編
HDD大手の米Seagate Technology社は2011年4月19日、韓国Samsung Electronics社のHDD事業を買収すると発表した。Seagate社は対価として13億7500万米ドル相当を現金および株式の形でSamsung社に支払う。加えて、Seagate社のSSD製品向けにSamsung社から最新のNANDフラッシュ・メモリ製品の供給を受けるほか、特許のクロスライセンス契約の拡充、業務用ストレージの共同開発などの項目で合意した。
HDD業界はduopoly（複占）へ──。米国のアナリストの間で頻繁に交わされるこの言葉が、HDD業界の変化を象徴している。約1カ月前の3月7日には、業界首位の米Western Digital社が、日立製作所のHDD子会社である米Hitachi Global Storage Technologies（HGST）社を約43億米ドル相当で買収すると発表した。今回のSeagate社の発表によってHDD業界は、2011年1～3月の出荷額シェアが約47％のWestern Digital社と約43％のSeagate社の2強に、約10％の東芝が続く構図になる。
『日経エレクトロニクス』2011年5月16日号より一部掲載
