特集

メーカー6社の研究開発リーダーが語る
低燃費戦略と新興国攻略

日本の自動車メーカーが震災からの復興に取り組む間も、世界の自動車業界は大きく動いている。欧州に加えて米中でも燃費規制が急ピッチで強化される一方、市場の中心が新興国にシフトし、そこで売れる商品を開発できるかどうかが企業の生き残りを左右するようになってきた。環境/新興国の両面作戦で、研究開発リーダーの舵取りが問われる。

  • Part.1 2025年への助走
  • Part.2 インタビュー編(トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、マツダ、三菱自動車、富士重工業)
  • 解説

    震災で見えた、強さと脆さ

    東日本大震災から、多くの自動車関連メーカーはいち早く復旧した。強い責任感と助け合いの精神が日本には健在である。だが、生産量を震災前の水準に戻すのに時間がかかっている。電子部品などが足りないからだ。震災は、サプライチェーンの危機管理に課題を突き付けた。

    10・15モード全域で使えるHCCIエンジン

    “究極の省燃費エンジン”と呼ばれ、期待の高いHCCI(均一予混合圧縮着火)エンジン。しかし現在までのところ実用化には至っていない。HCCI運転のできる“スイートスポット”が狭いためだ。千葉大学らの研究グループは、「ブローダウン過給」と呼ぶ方式を開発した。10・15モードの全域でHCCI運転できる可能性を示し、「燃費15%向上」に近づいた。

    技術レポート

    新車レポート







    展示会レポート

    上海モーターショー2011

    中国のEV、PHEVが続々登場 一汽、上海汽車が生産開始へ

    エンジニアの仕事

    摩擦を恐れず原理原則を追究

    東海大学 総合科学技術研究所 教授 林 義正

    明日を読む

    東北の戦略的位置付けが復興の鍵握る

    九州大学 大学院統合新領域学府 オートモーティブサイエンス専攻 准教授 目代 武史

    グローバル新潮流を追う

    第13回 中国の「十城千両」プロジェクト
    ドイツや米国と共同で技術開発
    商用車と乗用車に補助金交付

    ITでクルマはこう変わる

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    アプリの開発に専念できる
    重要データは自社に持つ

    デバイス入門

    第4回 パワー半導体デバイス(下)
    GaNが抱える課題と、SiCとのすみ分け

    欧州ジャーナリストの視点

    欧州で拡大する炭素繊維の応用、高級スポーツカーから量産車に広がる可能性も

    スペシャリストの視点

    災害対策では不十分、想定外を想定するBCPの導入が必要

    自動車部品進化論

    第25回 乾式クラッチ
    小型化と長寿命を両立 ハイブリッド車にも適用

    連載講座

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    Market Watch

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