カメラを搭載し、薄くなった「iPad 2」

 米Apple社は2011年3月11日、新型のタブレット端末「iPad 2」を米国で発売した。本誌では、いち早く米国でiPad 2を入手し、技術者の協力を得て分解を行った。

 iPad 2の特徴は、初代iPadに比べて薄型・軽量化した点。iPadの厚さが13.4mm、重さが680g(Wi-Fiモデル)だったのに対し、iPad 2は厚さ8.8mm、重さ601g(同)になった。また、プロセサはシングルコアの「A4」からデュアルコアの「A5」に進化した。主記憶は512Mバイトと倍増している。新たに前面/背面カメラと角速度センサ(ジャイロスコープ)も搭載した。それに合わせてカメラ用のアプリケーション・ソフトウエアも標準搭載している。

 調査会社の米IHS iSuppli社によると、容量32GバイトでGSM/HSPAに対応したモデルの部品・製造コストは336.60米ドルだという。IHS iSuppli社は、初代iPadの32Gバイト、GSM/HSPAモデルの部品・製造コストを287.15米ドルと見積もっていた。iPad 2のコストが上がったのは、主に液晶ディスプレイ/タッチ・パネルが80米ドルから127米ドルへと値上がりしたためだ。

『日経エレクトロニクス』2011年4月4日号より一部掲載

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