開発・生産プロセスを効率化するには、社内外の全ての工程において、設計情報を必要十分なレベルで正確に共有することが求められる。ITが進歩し、設計の3次元化が進むなど開発・生産プロセスを支える環境が変化しているのに加え、グローバル化の進展で設計情報もグローバルに共有する機会が増えた。各工程で設計情報をどう表現し、後工程へとどう伝達するのか──。その実態を調査した。

 設計情報の伝達手段として、2次元図面と3次元モデルをどのように使い分けているかを聞いたところ、2次元図面との併用も含め3次元モデルを使っているという割合は79.0%となった(Q1)。本誌では2006年6月にも同様のアンケートを実施しており、その際には3次元モデルを使っている割合は66.7%だった。従って、この5年間で12.3ポイント以上増加したことになる。

〔以下、日経ものづくり2011年4月号に掲載〕

[画像のクリックで拡大表示]