「台湾のDRAMメーカーと我々が一つになれば,50%の市場シェアを握れる」(エルピーダメモリ 代表取締役社長兼CEOの坂本幸雄氏)─。
DRAM業界3位のエルピーダメモリが,宿願だった「世界ナンバーワン」シェアの奪取に向けて大きな一歩を踏み出した。同社と提携関係にある業界6位の台湾Powerchip Technology Corp.のDRAM事業を,実質的に取得することを決めた。この結果,DRAMの生産能力で韓国Hynix Semiconductor Inc.を抜き,業界2位に浮上する。
設備投資せずに7万枚/月を獲得
エルピーダとPowerchip社は2011年1月に,Powerchip社が自社ブランドで販売してきたパソコン(PC)向けDRAMの全量を,エルピーダが購入することで基本合意した。今後,早期に正式合意する。