ドイツAudi社は2011年半ばに発売する同社初のハイブリッド車(HEV)「Q5hybrid quattro」(図)や、レンジエクステンダ付き電気自動車(EV)の「A1 e-tron」などを報道関係者向けに公開した。同社は2020年に生産台数の10%程度をHEV、EVなどの電動車両とすることを目指している。


 Audi社は、2009年のフランクフルトショーでEVのコンセプト車「e-tron」を発表以来、さまざまなコンセプト車を提案している。e-tronとして初の市販車は、2012年発売のスーパースポーツカーとなる予定で、その試作車として「R8」ベースの車両を公開した。各輪をモータで駆動する方式は、最初のコンセプトと同様だ。

 EVととともに、HEVにも力を注いでおり、2010年半ばにはQ5 hybrid quattroを発売する。ここでは、初めて公開された同車の詳細と、ミュンヘンでの実証試験が始まったA1 e-tronを紹介する。

以下、『日経Automotive Technology』2011年3月号に掲載

図 ドイツAudi社「Q5 hybrid quattro」
縦置きのエンジン、変速機を持つ4輪駆動車で、2011年半ばに発売する。