特集

量産規模を拡大し共用化を推進
リーフが仕掛けるEVの低コスト化

日産が発売した電気自動車(EV)「リーフ」。主戦場である米国カリフォルニア州では、実質166万円(補助金込み)という低価格で買える。大胆な価格設定を可能にしたのは、電池の量産規模の拡大や、既存車両とエアコン・ブレーキで部品を徹底して共用するなどの低コスト化。2012年には他社のEVの商品化が本格化するが、リーフの価格は新規参入組の脅威になりそうだ

  • Part.1 ZEV規制が各社の参入を後押し
  • Part.2 電動パワートレーンを安く作る
  • Part.3 既存部品を活用した補機類
  • Part.4 ITシステムは汎用品を搭載
  • 解説

    部品メーカーが中国で成功するには

    国内市場の需要減と新興国での市場拡大に対応するため、自動車産業はこれまで以上に部品コストを削減しなければならない。これに伴って調達先の集約が進むとともに、海外部品メーカーとの競争も激化していく。このため、中堅部品メーカーは最大の成長市場である中国を避けては通れない。中国市場での成功の道を探る。

    バルブが燃費を左右する

    可変バルブ機構が燃費向上のキーテクノロジーになっている。部分負荷領域での燃焼を改善したり、圧縮比を変えるなど、これまでできなかったような機能を実現するシステムの実用化が進んでいる。可変バルブ機構に縁のなかったディーゼルでも、燃費向上に活用する例が出てきた。

    技術レポート

    新車レポート




    展示会レポート

    デトロイトモーターショー2011

    米国の電動化を引っ張るTesla、GMが存在感

    エンジニアの仕事

    水平対向エンジンの 開発を2年前倒し

    富士重工業スバル技術本部エンジン設計部主査 白坂 暢也

    明日を読む

    韓国FTA戦略の脅威
    ハンデを背負う日本車

    日本貿易振興機構 アジア経済研究所 地域研究センター 主任調査研究員 奥田 聡

    グローバル新潮流を追う

    第11回 米国の商用EV開発
    Smith社は中型トラックを生産
    小型バンを発売したFord社

    ITでクルマはこう変わる

    第11回 欧州が提案する車載機器の規格「ターミナルモード」
    スマートフォンのカーナビ機能を
    カーオーディオ画面で使う

    デバイス入門

    第2回 パワー半導体デバイス(上)
    最適デバイスの選択で燃費を高める

    欧州ジャーナリストの視点

    衰えを知らないAudi社の車種数拡大、品質を保ち続けられるかがカギ

    研究者の視点

    大容量のバッテリは本当に必要か、キャパシタ/ワイヤレスで描くもう一つのEV社会

    自動車部品進化論

    第23回 ピストンリング
    より薄いリングで低張力化 摩擦低減に有望なDLC

    連載講座

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    Market Watch

    • 2010年は自動車向けMEMSセンサの出荷数が過去最高に
    • 【日本市場】プリウスが20年ぶりに国内最多販売台数塗り替える
    • 【中国市場】9月には一汽大衆の「宝来(bora)」が5位に上昇
    • 【米国市場】2010年の年間販売台数は約1158万台
    • 【欧州市場】全体に不振な中、「Polo」が孤軍奮闘

    NewsIndex

  • 1.トヨタ、2012年末までに11車種のHEVを投入
  • 2.日産、EV「リーフ」を発売、補助金利用で300万円以下に
  • 3.ホンダ、トヨタとは異なる2モータのPHEVを披露
  •    ――ほか
  • 新製品

    • モバイル機器向け気圧センサ、3cm単位で計測可能 ――ほか