システムLSIの事業体制を刷新

 東芝が,懸案だったシステムLSI事業の再編に踏み切った。2011年1月1日付で,同事業部を先端世代のSoC(system on a chip)を中心とする「ロジックLSI事業部」と,アナログICやCMOSセンサなどを扱う「アナログ・イメージングIC事業部」に分離した。意思決定の迅速化と経営資源の効率的活用が目的という。

 ASICやASSPを扱うロジックLSI事業部では,40nm世代の一部と32nm世代以降の論理LSIの生産を,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.などのファウンドリー企業へ委託する。「Cell」プロセサや画像処理用LSI「RSX」を生産してきた長崎セミコンダクターマニュファクチャリング(長崎工場)の300mmラインはソニーへ売却し,300mmウエハー対応の生産拠点を大分工場に集約する。

 アナログ・イメージングIC事業部では,画像処理用のアナログICやCMOSセンサなどに注力する。これらの生産は,大分工場などで続ける。

『日経エレクトロニクス』2011年1月24日号より一部掲載

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