特集

クラッチでEV走行領域を拡大
進化する1モータハイブリッド

アイドリングストップ機構、オルタネータによる減速エネルギの回収などでエンジン車の燃費向上が進む今、下手なハイブリッド車はその地位が危うい。ハイブリッド車が燃費で差を付けるにはモータだけで電気自動車のように走れることが欠かせない。コスト上昇を抑えた1モータ式で燃費向上に挑戦する最新のハイブリッド技術を探った。

  • Part.1 各社から製品化相次ぐ
  • Part.2 既存部品を流用し低コスト化
  • Part.3 DCT、AMTに適用
  • Part.4 補機類の電動化が加速
  • 解説

    マツダSKYACTIVの全貌

    マツダは、次世代車両技術「SKYACTIV」を発表した。エンジン、変速機、車体、シャシーといったクルマの基本部分をすべて刷新するという巨大プロジェクトだ。モータによるアシストなしに30km/Lの燃費を実現、ガソリンエンジンでもディーゼルエンジンでも圧縮比14.0、車体質量の100Kg軽量化――など、画期的な数字を達成した同技術の全貌に迫る。

    モータの性能を左右するコイル

    EV、HEVを駆動するモータには、小さいこと、軽いこと、安いことが要求される。そのために重要な基礎技術が「コイルの巻き方」。平角線をコアに対して立てて巻く。コアを分割せず、しかも高密度に巻く。素線を16本束ね、しかも交差しないように巻く。こうした工夫がモータの性能に、ひいてはEVの性能に直結する。

    技術レポート

    新車レポート




    展示会レポート

    パリモーターショー2010

    ガスタービン、ディーゼルなどHEVのエンジンが多様化

    エンジニアの仕事

    インホイールモータの開発を支える女性エンジニア

    NTN 自動車モジュール商品開発部 堺 香代

    明日を読む

    中小企業が連合して
    改造EV市場を作る

    APEV(電気自動車普及協議会)代表幹事 ゼロスポーツ社長 中島 徳至

    グローバル新潮流を追う

    第10回 中国のEV開発戦略
    3段階で新エネルギ車を導入
    「十城千両」政策を25都市に

    ITでクルマはこう変わる

    第10回 NTTドコモの「ドコモ ドライブネット」
    PNDやスマートフォンで利用できる
    カーナビ向け情報提供サービス

    デバイス入門

    第1回 セルバランスIC
    Liイオン2次電池を有効活用する切り札

    欧州ジャーナリストの視点

    一挙に5車種投入するLotus社の野心的な賭けは成功するか

    デザイナーの視点

    ハイブリッド車のデザインはなぜ画一的か EVが自由度を広げる

    自動車部品進化論

    第22回 インジェクタ
    厳しい排ガス規制に対応 E100など多様な燃料扱う

    連載講座

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    Market Watch

    • 電動パワーステアリングの台数は2016年に2009年の2.5倍
    • 【日本市場】10月はトヨタ「ヴェルファイア」が巻き返す
    • 【中国市場】8月の販売台数は100万台を超える
    • 【米国市場】ガソリン価格が安定しSUVなど大型車が復調
    • 【欧州市場】対前年比では「Polo」「Megane」以外マイナス

    NewsIndex

  • 1.フィットHEVがインサイトより荷室を深くできた理由
  • 2.【パリショー】「CT200h」、走行モード切り替え機能を搭載
  • 3.マツダ、次世代車両技術「SKYACTIV」の概要を発表
  •    ――ほか
  • 新製品

    • 抵抗を抑えたスイッチング用パワーMOSFET ――ほか