何の変哲もない、どこにでもありそうな段ボール箱。使い古したのか、一部が破れたり、よれていたりしている。しかし、よく見ると質感が紙とはちょっと違うようだ。

 実は、この段ボール箱、とあるコンテストの出展作品である。ただの段ボール箱ではない。ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂を削り出して作ったものだ。果たして、どうやって作ったのかを考えてみてほしい。

〔以下、日経ものづくり2010年12月号に掲載〕