特集

高齢化を味方に

日本発の製品/サービスを世界へ
解説1

EV市場は中国から始まるのか

中国開催の「EVS25」詳報
解説2

「透明」「3D」「電子ペーパー」,進化を続けるディスプレイ

「FPD International 2010/Green Device 2010」詳報
NEレポート
寄稿

組み込みソフトウエアの未来

プログラミングからモデル駆動開発の時代へ
Peter Liggesmeyer 氏
ドイツUniversity of Kaiserslautern
Mario Trapp 氏
ドイツFraunhofer Institute for Experimental Software Engineering
インタビュー

モノづくりの現場を知らずに,研究開発はできない

村田 恒夫 氏
村田製作所 代表取締役 社長
ワールド・レポート from ドイツ

世界遺産にも導入される,エネルギー・ハーベスティング

ドキュメンタリー

業界最低ランクから,イノベーションの目玉へ

Ford社のテレマティクス・システム「SYNC」の開発(最終回)
NEアカデミー
電子技術者のための仕事力養成講座(第3回)

視座や視点,価値観を考える 図を用いた情報整理も有効

クローズアップ
  • クルマ:基本を追求するマツダ,エンジン向上で電動車開発に挑む
  • 部品/部材:装置メーカーが材料ビジネスを拡大 アルバック,千葉超材料研究所を核に
  • 組み込みソフト:新手の構成管理ツールが登場,工程の概念を取り込む
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編集長から

 私の父は今年喜寿を迎えた,いわゆる後期高齢者ですが,とても元気です。以前,私に「今度このクルマを買おうと思っているんだけど,どう? あるいはハイブリッド車の方がいいかな?」と,パンフレットをうれしそうに見せながら聞いてきました。私は反射的に「えっ! まだクルマを買うつもりなの?」と言ってしまいました。趣味のゴルフについても新発売のクラブには相変わらず興味津々で,今なお熱心に飛距離を追求中です。

 たぶん私の父のような元気な高齢者は,日本に大勢いらっしゃるかと思います。これまでニッチだった高齢者市場は無視できない,いや今後ますます成長する市場になりそうです。

 しかも日本は今,世界に先駆けて超高齢化社会を迎えようとしています。日本を高齢者市場の最初の実験場として位置付けるエレクトロニクス・メーカーも現れています。日本で技術やノウハウなどを蓄積し,やがて日本と同じように高齢化社会を迎えるであろう海外にも将来的に展開していこうというわけです。こうした企業動向とともに,高齢者向けの製品やサービスに求められる要件などを最新号の特集「高齢化を味方に――日本発の製品/サービスを世界へ――」で探ってみました。既存の製品開発などとは異なる新たな視点が必要になりそうです。

 このほか最新号では,11月上旬に中国・深センで開催された電動車両に関するカンファレンス「EVS25」の詳報解説「EV市場は中国から始まるのか」,11月中旬に幕張メッセで開かれたディスプレイ技術と環境デバイス技術などに関する展示会「FPD International 2010/Green Device 2010」の詳報解説「「透明」「3D」「電子ペーパー」,進化を続けるディスプレイ」なども掲載しております。ぜひご一読いただければ幸いです。

日経エレクトロニクス編集長  田野倉 保雄

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