パイオニアとシャープは、携帯電話とカー・ナビゲーション・システムをBluetoothで連携させる規格「フォトリモ@ナビ」を開発した。目的地の設定や到着予想時刻の通知が容易になり、カーナビと携帯電話の使い勝手を高められる。

 パイオニアとシャープは、カー・ナビゲーション・システムと携帯電話を連携させる規格「フォトリモ@ナビ」を開発した。車内で、ユーザーが運転に集中できるように、両者の使い勝手を高めることを目的としたものだ。
 フォトリモ@ナビに対応したカーナビと携帯電話があれば、カーナビ上で目的地を設定する手間を省けたり、カーナビから携帯電話を介して特定の人にメールを送るといったことが可能だ。主な機能は(1)目的地の設定、(2)到着予想時刻のメール送信、(3)携帯電話着信情報の通知、の三つ(図)である。
 (1)目的地の設定は、ユーザーの多くが事前にパソコンで目的地を検索することが多いことから開発した機能である。特に、複数地点を経由して目的地に向かう場合は、携帯電話で目的地を検索するのは不便である。多くの場合は、地図情報提供サイト「MapFan Web」(運営:インクリメント・ピー)などで目的地を検索することになる。

以下、『日経Automotive Technology』2010年9月号に掲載
図 フォトリモ@ナビの三つの機能
携帯電話とカーナビを連携させて、(1)目的地の設定、(2)メールの送信、(3)携帯電話着信情報の通知などの機能を備える。
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