特集

欧州で広がるダウンサイジング
燃費のための過給エンジン

ターボチャージャで過給する目的が「出力」から「燃費」に移った。エンジンの排気量を大幅に小さく(ダウンサイジング)し、その分を過給で補うエンジンが海外メーカーで広がってきている。排気量が小さい分、エンジン本体を小さくでき、摩擦抵抗を減らせる。日本勢はなぜか音なし。追いつくための方策はあるのか。

  • Part.1 欧州の熱狂、日本の沈黙
  • Part.2 燃費ターボエンジン比較
  • Part.3 熱効率を高める
  • Part.4 応答性を上げる
  • 解説

    Liイオン2次電池、次の電極材料

    車載Liイオン2次電池を高性能化する、次の電極材料が注目を集めている。国内では電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の発売が始まったばかりだが、早くも2012~2015年ごろに車載用で実用化を狙う、次の電極材料が固まってきたからだ。次世代材料に求められるのは、劣化が少なく寿命が長い電池、一度の充電で長時間使える高容量の電池である。

    PNDは通信機能が当たり前に

    急速に普及している簡易型カー・ナビゲーション・システムのPND(ポータブル・ナビゲーション・デバイス)。これまで上級カーナビと機能面で大きな差があったが、その差が一気に縮まろうとしている。各社が通信機能付きPNDを投入することで、リアルタイムの渋滞情報および地点情報、さらに地図の更新といった機能を備え始めたからだ。日本ではナビタイムジャパンが同PNDに参入、パイオニアも新製品を投入した。欧米の大手メーカーもすでに対応しており、今後はPNDの通信機能が当たり前になりそうだ。


    技術レポート

    新車レポート




    展示会レポート

    人とくるまのテクノロジー展2010

    EV/HEVで周辺部品も変わる 新材料・新工法で軽量化

    Automotive Technology Days 2010 summer報告

    トヨタ、GMがPHEVについて講演 次世代電池の材料開発が活発化


    エンジニアの仕事

    役員への直談判で「本物」を追求

    本田技術研究所四輪R&DセンターLPL 主任研究員 友部 了夫

    明日を読む

    新興国と電気自動車が招く
    日本の自動車産業の試練

    早稲田大学大学院 ファイナンス研究科教授 野口 悠紀雄

    グローバル新潮流を追う

    第8回 韓国のEV事情
    小規模生産拠点を海外に設置
    政府の研究機関とも連携

    ITでクルマはこう変わる

    第8回 パイオニア「フォトリモ@ナビ」
    カーナビと携帯電話を連携させ
    車内での使い勝手を向上させる

    欧州ジャーナリストの視点

    Volkswagenによる買収はItaldesign社の創造性を殺すか?

    研究者の視点

    日本に真似のできないHyundai社の急拡大 背景に独自の生産思想

    自動車部品進化論

    第20回 エアバッグ
    より小さく、軽くを追求 小型車の安全性強化に取り組む

    連載講座

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    Market Watch

    • 米国ブランドの平均が輸入車ブランドを上回る
    • 【日本市場】2010年上半期のベストセラーミニバンは「ステップワゴン」
    • 【中国市場】1月実施の優遇税率の縮小が影響
    • 【米国市場】ガソリン価格低下でライトトラックの販売が復調
    • 【欧州市場】ドイツに続きイタリアで廃車報奨金制度が終了

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  •    ――ほか
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