「我々は15年前から3D技術の製品化に取り組んできた。3DSがその答えだ」──任天堂の発表会で,同社 代表取締役社長の岩田聡氏はメガネを使わず裸眼での立体視が可能な携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」を高らかに掲げた。裸眼立体視に対応するゲーム機への挑戦は,1995年に同社が発売したゴーグル型ゲーム機「バーチャルボーイ」以来, 15年ぶりとなる。
ゲーム関連の展示会「E3 2010」で来場者の関心を最も集めたのが,この3DSである。2010年3月に発表して以来,詳細はベールに包まれていたが,今回,同社は実機を展示するとともに,新機能や対応ゲーム・ソフトなどを体験できる専用ブースを設けた。
これまで「3Dゲーム」といえば,CGで3次元(3D)空間を表現したものがほとんどだった。だが,これからは「立体視」こそが3Dゲームの代名詞となりそうだ。
タッチ・パネルは下画面に
3DSは,従来機種と同様,上下2画面で構成する折り畳み型を踏襲している。このうち,上画面が裸眼での立体視に対応する。