Google TVの開発に参加した7社の役割分担

 米Google Inc.が開発を進めているとうわさされていたテレビが,ついに姿を現した。Google社が2010年5月20日,開発者会議「Google I/O」で発表した「Google TV」である。インターネットを介したコンテンツ視聴に適したテレビのプラットフォームだ。

 ソニーがGoogle TV対応のテレビとBlu-ray Discプレーヤー,スイスLogitech International S.A.が従来のテレビをGoogle TVにする外付け型ボックスの開発を担当する。搭載するプロセサは米Intel Corp.の「Atom」ベースのSoC「CE4100」だ。これらの製品は2010年秋に米国で発売される予定である。

 Google TVのソフトウエアは,基盤ソフトウエア「Android 2.1」,Webブラウザー「Chrome」,米Adobe Systems Inc.の「Flash 10.1」から成る。機器の制御に関しては,衛星放送会社の米DISH Network L.L.C.も協力。製品の販売は米Best Buy Co., Inc.が担当する。

 Google TVの特徴の一つは「Quick Search Box」という検索機能を搭載し,テレビ番組とWebサイトをシームレスに検索できる点。テレビ番組の映像の上に半透明のWebブラウザーを重ねて表示したり,番組映像とWebサイトを並べて表示したりできる。

『日経エレクトロニクス』2010年5月31日号より一部掲載

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