次世代自動車の世界市場は2020年に2010年の18倍になる──。富士経済は、同社がまとめたレポート「2010版HEV,EV関連市場徹底分析調査」でこうした予測を明らかにした。このレポートはハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)の3種を「エコカー」と定義し、関連部品やインフラストラクチャーの世界市場を含めて調査したもの。なお、ベンチャー系の自動車メーカーは除く。
 また、国内外の自動車メーカー19社のケーススタディと、関連部品、関連インフラに参入する企業の戦略・方向性、開発の現状・将来動向を分析した。
 2009年のエコカー世界市場は前年比44.2%増の76.3万台となった。2010年は100万台を突破すると見込まれる。2015年は500万台を超え、2020年には1800万台を超える急成長が予測される。
 エコカーの内訳でいうと、2010年見込みでは、HEVのシェアが98.8%と圧倒的に高い(図)。

以下,『日経Automotive Technology』2010年7月号に掲載
図 富士経済が定義するエコカーのうち、HEV、EV、PHEVそれぞれのシェア
EV、PHEVのシェアが、HEVのそれを追いかける。