ジャガー・ランドローバー・ジャパンは英Jaguar社の最上級セダン「XJ」を2010年6月に国内で発売する。従来型に引き続きアルミニウム合金製ボディを採用した。構成材料を見直し、排気量を拡大しながらも燃費を向上させた。

 新型XJは英国で2009年7月に発表した。XJはこれまで伝統的な丸目4灯デザインを採用していたが、新型は異形ヘッドランプになり、車体の形状も曲線を多く使うデザインに一新した(図)。
 国内に導入するのはホイールベースが3030mmと3155mmの2種類、グレードが4種類となる。3155mm版は上位2種類のグレードで選べる。3030mm版の車両寸法は全長5135×全幅1900×全高1455mm。価格は1000万~1755万円。
 エンジンは、最高出力が283kW(385PS)の排気量5.0Lの自然吸気V型8気筒ガソリンエンジン、最高出力が346kW(470PS)と375kW(510PS)の5.0L・スーパーチャージャ付きV8ガソリンエンジンの3種類を用意した。変速機は、いずれもパドルシフト付き6速自動変速機を組み合わせる。10・15モード燃費はベースモデルが7.0km/L。
 従来モデルは排気量3.0Lの直列6気筒エンジンと、4.2LのV型8気筒エンジンで構成。従来型の4.2Lモデルは燃費が6.9km/Lであり、新型では排気量を拡大しながら燃費を低減した。

以下,『日経Automotive Technology』2010年7月号に掲載
図 英Jaguar社の新型「XJ」
車両寸法は全長5135×全幅1900×全高1455mm、ホイールベースは3030mm。