富士重工業は、ステレオカメラを使う運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」の機能を強化した。自動ブレーキを作動させて先行車や障害物への衝突を避けられるようにしたほか、先行車に追従する機能を使うときに自車が停まっている状態を維持できるようにした。2010年5月発売の「レガシィ」で対応グレードを用意する。

 富士重工業は今回、プリクラッシュセーフティと先行車に追従する機能を強化した。プリクラッシュセーフティは、先行車との相対速度が30km/h以下の状況で、衝突の可能性が高い場合に、自動ブレーキ「プリクラッシュブレーキ」を作動させ、衝突を避ける機能(図)。相対速度が30km/h以上の場合は衝突の被害を軽くする。先代のシステムも、衝突の可能性が高い場合に自動ブレーキを作動させていたが、衝突の被害を軽くするだけだった。

以下,『日経Automotive Technology』2010年7月号に掲載
図 衝突回避の様子
デモでは30km/hで走り、ブレーキペダルを踏まずに停止中の車両に接近する。衝突直前にESCの自動ブレーキが作動し、先行車と40cm程度の距離で停まった。