100以上の新機能,1500以上の新しいAPI。米Apple Inc.が2010年4月8日に発表した,携帯端末向けの最新OS「iPhone OS 4」には,使い勝手の向上のみならず,同社のビジネスを拡大させるさまざまな工夫が盛り込まれた。目玉はマルチタスクへの対応だ。従来版では一部のアプリケーション・ソフトウエア(以下,アプリ)を除いて,バックグラウンドで動作することは許されなかった。

 マルチタスクは使い勝手の向上に有効な半面,消費電力が向上したり,アプリの動作速度が低下したりする課題を克服する必要があったという。今回Apple社は,音声やVoIP,ロケーションといった機能をバックグラウンドで動作可能にして,マルチタスクに対応させた。これらの機能を第三者の開発者が利用できるように,APIを通じて提供する。

『日経エレクトロニクス』2010年4月19日号より一部掲載

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