トヨタ自動車が引き起こした大規模なリコール問題。同社は「対応の遅さ」「顧客目線の欠如」など、主に技術以外のところを攻められることになった。それでは技術的に見て、トヨタはどこを間違えたのか。

 出てきた一連の不具合は時期の順に「フロアマット問題」「アクセルペダル問題」「プリウスのブレーキ問題」の三つ(表)。尻馬に乗るように「予期せぬ加速問題」などが取り沙汰されているが、これは各社で起きており、発生の比率は市場シェアに比例している。「トヨタ問題」からはひとまず除外してよいだろう。

以下,『日経Automotive Technology』2010年5月号に掲載
表 トヨタの不具合問題の経緯と同社の対応