スズキは2009年12月、軽自動車の新型「アルト」を発売した。ボディの軽量化を進め、車両質量を従来型より10kg軽くした。2輪駆動の副変速機付きCVT(無段変速機)車では10・15モード燃費で24.5km/Lという低燃費を達成し、全車種がエコカー減税に適応する。

 アルトは同社が2008年9月に発売した「ワゴンR」のプラットフォームを利用して開発した。ワゴンRが家族向けの背高タイプであるのに対し、アルトは女性ユーザーが対象。日常使いやすいサイズで、しかも低燃費であることを重視した。
 そうはいってもプラットフォーム刷新によってホイールベースは2400mmと従来より40mm拡大した。これによって前後の乗員間距離は15mm長い85mmとなり、居住空間は広くなった。また室内高も従来より10mm高くなっている(図)。

以下,『日経Automotive Technology』2010年3月号に掲載
図 スズキ「アルト」
全高は従来より35mm高くした1535mm。全長3395mm、全幅1475mmは変わっていない。