特集

走る、曲がる、蓄え
ブレーキの多能化が
止まらない

クルマの基本機能である「走る」「曲がる」「止まる」。このうち、ブレーキはこれまで止まる機能を担ってきた。しかし最近のブレーキは、走る、曲がるといった機能にも、深く関与し始めている。ブレーキでスムーズに走る、ブレーキでエネルギを蓄える。これまでの枠を超えてブレーキの「多能化」が進む。

  • Part.1 拡大する応用範囲
  • Part.2 快適な走りを支援
  • Part.3 燃費向上を支援
  • 解説

    鋼管でクルマを軽くする

    軽金属や繊維強化樹脂を使えばクルマを軽くできることは分かっている。しかし、価格と両立できるのはやはり鋼だ。鋼で造るのなら、板で造るよりは管で使いたい。同じ質量でも部材の強さ、剛性を高くできる。高張力にするための熱処理と同時に曲げ加工してしまう鋼管、従来より肉厚にして使いみちを広げた鋼管、パワーステアリングの電動化に対応する鋼管製ラックバー。鋼管を生かした技術が一段進歩した。

    軽量プラスαで採用広げる発泡樹脂

    クルマの内装材で、発泡樹脂の採用を広げたり、開発を強化する動きが出ている。部品を軽量化できるだけでなく、断熱材や表皮として使うことで低コスト化が期待できるためだ。空調ダクトでは3割軽量化しつつ、3割低コスト化した事例が登場。ドアトリムでは、発泡倍率を30 %高めつつ、見栄えを確保して表皮を張り付けなくても使えるようにする開発が進んでいる。軽さプラスαの機能を提供する、新しい発泡樹脂の展開に迫った。


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    展示会レポート

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    ホンダ、トヨタはHEV 欧州メーカーから増えるEV


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    欧州ジャーナリストの視点

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    自動車部品進化論

    第17回 懸架用ばね
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    Market Watch

    • アイドリングストップ車は2015年に1000万台を超す
    • 【日本市場】11月、12月はホンダ「ステップワゴン」がランクイン
    • 【中国市場】BYD社の「F3」が3位に上昇
    • 【米国市場】2009年の総販売台数は約1039万台で21.2%の減少
    • 【欧州市場】順位に大きな変動なし

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