走る、曲がる、蓄え
ブレーキの多能化が
止まらない
クルマの基本機能である「走る」「曲がる」「止まる」。このうち、ブレーキはこれまで止まる機能を担ってきた。しかし最近のブレーキは、走る、曲がるといった機能にも、深く関与し始めている。ブレーキでスムーズに走る、ブレーキでエネルギを蓄える。これまでの枠を超えてブレーキの「多能化」が進む。
鋼管でクルマを軽くする
軽金属や繊維強化樹脂を使えばクルマを軽くできることは分かっている。しかし、価格と両立できるのはやはり鋼だ。鋼で造るのなら、板で造るよりは管で使いたい。同じ質量でも部材の強さ、剛性を高くできる。高張力にするための熱処理と同時に曲げ加工してしまう鋼管、従来より肉厚にして使いみちを広げた鋼管、パワーステアリングの電動化に対応する鋼管製ラックバー。鋼管を生かした技術が一段進歩した。
軽量プラスαで採用広げる発泡樹脂
クルマの内装材で、発泡樹脂の採用を広げたり、開発を強化する動きが出ている。部品を軽量化できるだけでなく、断熱材や表皮として使うことで低コスト化が期待できるためだ。空調ダクトでは3割軽量化しつつ、3割低コスト化した事例が登場。ドアトリムでは、発泡倍率を30 %高めつつ、見栄えを確保して表皮を張り付けなくても使えるようにする開発が進んでいる。軽さプラスαの機能を提供する、新しい発泡樹脂の展開に迫った。
- トヨタ自動車のプラグインハイブリッド車
- 2009年ロサンゼルスモーターショー
- 第50回電池討論会
- Automotive Technology Day 2009 autumn
- ホンダの「VFR1200」用DCT
- 日立のPHEV用Liイオン2次電池
- Daimler社の燃料電池車
- タップ穴の欠陥を検査する装置
- ジャパンエコセンサーの高精度電流センサ
- ものづくりパートナーフォーラム2009
- BMW社の直列6気筒直噴ターボエンジン
- JARIの軽量電気自動車
- 古河電工が開発した近距離レーダ
- 日本ゼオンのLiイオン2次電池用バインダ
- トヨタ自動車「SAI」
レーザろう付けで
ナンバー周囲をすっきりさせる - スズキ「アルト」
副変速機付きCVTを採用
10・15モード燃費は24.5km/L - ダイハツ工業「タントエグゼ」
ヒンジ式ドアで60kg軽量化
子育て層以外を取り込む
デトロイトモーターショー2010
ホンダ、トヨタはHEV 欧州メーカーから増えるEV
エンジニアの仕事
電気自動車を“普通のクルマ”に
日産自動車ゼロエミッション事業本部
ものづくり・クオリティー本部車両開発主管 門田英稔氏
明日を読む
ITSが実現するグリーンモビリティ
ITS Japan会長 渡邉浩之氏
グローバル新潮流を追う
第5回 北米市場でのハイブリッド車戦略
各社が1車種に依存
米国メーカーは車種を削減
ITでクルマはこう変わる
第5回 携帯電話を使うドライブレコーダ
内蔵するカメラとセンサを利用し
安価にシステムを実現
欧州ジャーナリストの視点
Opel社とSaab社の命運を分けたGM社の優柔不断
地方自治体の視点
パラダイムシフトの中で地場自動車産業の競争力を強化する
自動車部品進化論
第17回 懸架用ばね
荷重軸を制御し乗り心地向上
中空ばねで20~25%軽く
- 「部品を共通化してグローバル競争力を高める」
- 「EVの課題はプラグインで解決する」
- 「2010年の国内市場は480万台に増加」
- アイドリングストップ車は2015年に1000万台を超す
- 【日本市場】11月、12月はホンダ「ステップワゴン」がランクイン
- 【中国市場】BYD社の「F3」が3位に上昇
- 【米国市場】2009年の総販売台数は約1039万台で21.2%の減少
- 【欧州市場】順位に大きな変動なし
- スタンバイ電流を低減するパワー管理IC ――ほか