スマートフォン大競争
- トヨタとホンダが火花,小型ハイブリッド車開発で競う
「デトロイト・モーターショー」速報 - 東京電力がスマートメーター,まずは実証試験から
電力量計の供給メーカーへの出資も実施 - 3割安いEV急速充電器に挑む,製造装置メーカーのアルバック
主力の太陽電池向け製造装置事業との相乗効果も視野に - GLOBALFOUNDRIESが躍進,STに続きQualcommと提携
Siファウンドリー業界でTSMCの対抗勢力に育つか - 「蓄電池付きマンション」現る,電動車両の電池を再利用へ
伊藤忠グループが二子玉川で実証実験 - ハリウッドが動画配信に本腰,利用権管理サービスの運用を提唱
Disney社は単独で,大手5社連合と別の道を選択
ソース・コード静的検証による,ソフトウエア品質評価の意義
田邉浩之氏 オージス総研 ソリューション開発本部 組み込みソリューション部 第五チーム
小池利和氏 ヤマハ PA・DMI事業部 DMI開発部 DMIソフト開発グループ
ソフトウエアで栄光を再び,大航海時代の外交路がカギ
SFの世界の品物を,安価で米国人の手に
日の丸家電を世界に売った男(第2回)- モバイル:ミリ波通信にIntel社が殴り込み,最大7Gビット/秒の「WiGig」が正式策定
- ディスプレイ:有機ELパネル特性向上に効く酸化物TFT,日本メーカーも開発に本腰
- 医療エレ:新型の大腸用カプセル内視鏡,フレーム・レートの自動調整が可能に
リン酸鉄リチウム(LiFePO4)
“ガラパゴス”と揶揄されてきた日本の携帯電話機市場。端末の高機能化という点では,世界のトップを走ってきました。その日本を含む世界の携帯電話機市場に今,大きな波が押し寄せています。「スマートフォン」と呼ばれる高機能機種が一大勢力となり,市場全体の地図を塗り替えようとしているのです。
スマートフォン市場を牽引するのは,米Apple社の「iPhone」です。iPhoneの登場によって,これまでの携帯電話機市場の“ルール”は次々と変わっていきました。自社(Apple社)ブランドによる端末の販売,コンテンツやアプリケーション・ソフトウエアのオンライン販売,同じハードウエア(端末)を世界各国に出荷…。こうした新しいルールの下,Apple社以外に米Google社や中国の携帯電話機事業者などもスマートフォンを開発し,携帯電話機市場に攻め込もうとしています。
こうした現象は一体,何を意味するのでしょうか。端末の基本設計の多くが標準化されるとともに,企画から製造まで水平分業化が進行することで,極端に言えば,誰でもスマートフォンを開発できる環境が整ったということに他なりません。当然,市場をめぐる競争は激しくなりますが,これまで海外市場で後塵を拝してきた国内端末メーカーからすれば,巻き返しのチャンスととらえることもできます。スマートフォン市場における競争の行方はどうなるのか,勝つためのカギは何か。こういった視点から最新号の特集「スマートフォン大競争」をまとめました。
このほか最新号では,先日,米国ラスベガスで開催された2010 International CESの詳報解説「3Dにテレビの明日を賭ける,携帯端末に常時接続の波」,半導体のオリンピックと呼ばれる回路技術の国際会議ISSCC 2010に関するプレビュー解説「活気が戻る半導体開発,TSVやプリンテッドは新局面」なども掲載しております。ぜひ,ご一読いただければ幸いです。
日経エレクトロニクス編集長 田野倉 保雄