自然の恵みは最大限に享受する。しかし災いは受けない。そんな人類にとって都合のよい社会が,デバイス技術によって実現する。デバイス技術を融合させて自然界を変貌させた“超自然界”だ。水やエネルギーといった資源の循環機構,農産物などの育成機構,生体の持つ知能。これら自然の与えた仕組みにデバイス技術が深く介入し,自然界の活用をさらに進める。この動きは,地球環境を大きく変える可能性を併せ持つ。ただし,地球環境との整合性を失わないことが,超自然界の実現の前提となる点は忘れてはならない。